9月

おごせ茶園の一年について、
茶園主の生越治郎さんにお話を伺いました。

一番茶の収穫の後

「裾刈り」という作業を行います。お茶が育って枝が広がると、隣の木との間隔が狭まってきます。そこで枝を切って木と木の間の距離を広げる作業です。平地だと、間隔は25cmくらい空けます。傾斜がきついところやお茶の木の背が高い時には、間隔を30cmくらい広げます。

おごせ茶園のお茶

お茶の木の枝は、とても強くて硬いです。雨の日などにお茶の木の手入れをしていると、雨具が枝に引っ掻かれてすぐにボロボロに破けるくらいです。足には二重に脚絆を巻いても、ひっかき傷だらけになります。

8月から9月の農作業で特に注意するのは、マムシとスズメバチです。スズメバチは、7月や8月にお茶の木の中に巣を作ります。

自然農法では、地面の中のミミズや様々な昆虫が豊富になるので、イノシシがそれらを食べにきて、地面を掘り返します。農薬や化学肥料のない、自然農法の畑ならではですね。

 

おごせ茶園のお茶

夏場から秋にかけてのお茶畑には、様々な種類の昆虫がやってきます。バッタ、カマキリ、テントウムシ、蜂、クモ、etc。とても賑やかで楽しいですよ。

自然の生態系システムがうまく機能していると、ある虫が大発生しても、それを食べる虫がまた、沢山やってくるように思います。ですから農薬をまかなくても、自然の循環にまかせて、うまくいっている気がします。

おごせ茶園のお茶

そこに行けば、

不思議に元気になる畑

自然農法をやっていると、自然の豊かさの中、天に任せている感じです。人間の力だけで、無理に命をコントロールしようとするのではありません。

お茶の葉の収穫も、自然の流れの中で芽が生えてきたら、それを頂くというスタイルです。一般的なお茶の栽培であると、収穫するためにお茶の木を管理するという発想かもしれません。

自然農法では、自然のまま、健康に育ててあげれば、自然にお茶の芽が生えてくるので、そうなったときに、お茶の木からちょっと余分の葉をもらうね、という感覚でやっています。お茶の木にも、自分にも、ストレスをためたくないので、感覚として、お互いが気持ちが良いと感じるようにやっています。

ある程度草も生えている畑には、生命力を感じます。そこに行けば、不思議に元気になる畑。

自然農法のお茶栽培では、霜が降りなくなった頃にお茶の芽が出始めます。一般農法でのお茶栽培では、芽出し肥と言って、お茶の木に早く芽を出させるための肥料をまくこともあります。

お茶を一日でも早く収穫できれば、少しでも高く売ることができるからです。

おごせ茶園のお茶

1月

おごせ茶園のお茶

2月・3月

おごせ茶園のお茶

4月・5月

おごせ茶園のお茶

6月・7月・8月

おごせ茶園のお茶

9月

おごせ茶園のお茶

10月・11月・12月

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